学部生,大学院生 大募集中!

重要: 上田・北口研究室は,上田宏教授の逝去に伴い,2023年1月からは北口研究室として活動しています。 学生・研究生は変わらず大募集中ですので,研究室配属を希望する方は 北口(kitaguc.t.aa[at]m.titech.ac.jp)まで連絡して下さい。

当研究室は2013年2月に資源研(2016/4から研究院化学生命科学研)にできた研究室です。
化学工学,生物工学といった,工学としてのバイオテクノロジー分野で,最先端の研究を行っています。

特に力を入れているのは,蛋白質工学的手法による,医薬・環境・安心安全といった幅広い分野に役立つ分子と方法論に関する研究で, その成果は特に分析化学・免疫測定の専門分野で高く評価されています。

タンパク質を創る研究,というと難しいイメージを持つかも知れませんが,テーマ設定にあたってはそれが面白い(世界的にみて新しく,かつ魅力がある)研究かどうか,を最も重視しています。
その先進性は基礎研究のみならず,企業との共同研究などを通じて実社会でも評価され,麻薬などの違法薬物検出食の安全確保, 病気の早期診断など,様々な分野で役立つ技術や製品として実用化されつつあります。

特に抗体を用いた微量分子の検出法であるオープンサンドイッチ法,さらにQ-body法はこれまでにない簡便迅速な検出原理として, 細胞イメージングなど基礎生物学のツール,さらにはウィルスなどの簡便迅速な診断技術としても注目されています。
また酵素や人工細胞を用いた新規検出法も各種開発しており,その特色から今まさにその応用が広がろうとしている所です。

本研究室では,「やる気のある人」であればこれまでの専門,国籍,性別etc.は全く問いません。
ただ強いて言えば,生物系か,化学系の研究の基礎をしっかり身につけた人を期待しています。
これらをもとに,遺伝子工学・タンパク質化学・各種分析法等を習得し,結果をまとめ,学会発表を行い,内容と発表の両方が良くて最後に表彰される人も沢山います。
例えば私大で有機系の卒論研究を終え,修士の2年間で学会で複数回表彰され,仕事が一流国際誌に発表された人も複数います。

ただ実験系の常として最低限,月曜朝から金曜夕方まで,しっかり研究室で実験・研究すること,週二回のミーティングには遅刻せず, 主体的に参加すること,だけは守って欲しいと思います。コロナ禍で出校制限があって必ずしもそうできない時にも,オンラインで可能な事を行って欲しいです。
それ以外は,コンパ,研究室旅行等の行事もあり,運が良ければ国際共同研究プロジェクトでの短期留学の機会もあり,楽しく充実した研究室生活を送れることを保証します。 現状,コロナ禍でそのような行事の開催が難しいのは確かですが,関連して脱コロナ禍を目指した迅速コロナウィルス検出法の開発も進めているところです。

修了後の進路は,大学教員,国公立や企業の研究員,大手化学,製薬,食品,電気会社の技術系から,商社,コンサルティング,銀行まで幅広く,各自,経験を生かして活躍しています。

その他研究や研究室について,少しでも疑問があれば,北口まで気軽に連絡して下さい。

なお,東工大の教育改革に伴い,本研究室の学生さんは主に生命理工学院ライフエンジニアリングコース(大学院の場合)に所属します。 オープンキャンパス・すずかけ祭展示も予定されていますので, こちらを参考にして下さい。 また見学希望の場合,上記に関わらず,メールをもらえれば随時対応します。

皆さんとお会いできるのを,楽しみにしています。