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 Zinc FingerDNA結合蛋白質は,高い配列特異性をもって二本鎖DNA配列に結合する。またある種のZinc Finger蛋白質は特異的DNAの存在により二量体を形成し,転写の活性化をトリガーする。今まで着目されてこなかったこの性質を利用し,試験管内で12bp DNA配列の有無を蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を用いて高感度(30 nM)に検出することに成功した。また,同様の原理を用いて細胞内二本鎖DNA中の特定配列の有無を高感度に検出できるセンサーの構築にも成功した。これらはいわばオープンサンドイッチ原理の核酸検出への利用ともいえ,今後さらに多様な配列に対して検出素子が構築できれば,生細胞中での遺伝子多型,あるいはがん遺伝子増幅の検出などさまざまな応用が考えられる。

References

1) K. Yoshitake, S. Waki, H. Ueda (2008) Biosens. Bioelectron. 23, 1266-1271.
2) S. Waki, K. Yoshitake, R. Iwasaki, H. Ueda (2007)
Nucl. Acids Symp. Ser. 51, 121-122.
ピクチャ 1